本記事は、2010年9月21日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。
ある日、会社の引き出しを開けると、「みかぁんの花がぁさぁいてぇいるぅ」といきなり電子音が・・・。
携帯?!いやいや、着信音は消している。季節はずれのホラー現象か?
引き出しの中にはなんと「音の出る袋」が!
取り出して慌てて音を消そうと試みるが消し方がワカリマセ~ン。(誰かのいたずらだー。もぅやめようよー。みんな大人なんだからっ!)
そんなことより、真昼間、オフィスのど真ん中で、大変だ。どうしよう。とまらないよー。結構、音デカッ。
もういちど、引き出しに入れて閉めると、音が鳴り止んだ。
再び開けると鳴る。閉めると止む。
今度は引き出しをそーっと少しだけ開けてみる。音は鳴らない。
そのまま隙間から何とか袋を見ると、「光に当てると音が鳴る栞です。」なるほど。
何コレ?!いたずらグッズか?
えーい、社内の迷惑顧みず、音の出るまま袋に書いてあるものを確認。
「石舟庵」の文字を見つけ、G-Searchの新聞・雑誌記事横断検索でさっそく調べてみる。
伊豆・伊東を中心に8店舗あるお菓子屋さんだ。しかも、いたずらグッズかと思われた栞は、実は「みかんの花咲く丘」というお菓子に入っている「おまけ」だ。(いたずらグッズではなかった。石舟庵さん、ごめんなさい。)
みかんの花咲く丘(お菓子)
自己反省から、ちょこっと「みかんの花咲く丘(お菓子)」について調べた結果を紹介しておこう。
石舟庵ホームページによれば「ニューサマーオレンジの酸味とクリームチーズの酸味が溶け合ったチーズタルトです。柚子のようなすっきりとした味わいのニューサマーオレンジは伊豆の特産品です。」だそうだ。・・・美味しそうである。インターネットで買えるみたいだ。ひとつ買ってみるかな。
ちなみに、お菓子の箱をあけると、中に入っている栞が光に反応し「みかぁんの花がぁ♪」となる仕掛けらしい。・・・こんな洒落たお菓子、初めて知りました。素敵です。(絶賛)
あれ?!お菓子が私に回って来ていないぞ???(という疑問は闇の中へ葬っておこう。悲しくなるからね)
みかんの花咲く丘の歌碑
「みかんの花咲く丘」は、終戦翌年の1946年8月、加藤省吾さんが作詞、海沼實さん作曲、歌は川田正子さん。
静岡県伊東市宇佐美の亀石峠には、「みかんの花咲く丘」の歌碑が建っている。
モデルになった地を知ってもらおうと、1983年11月に建てられた。
碑には「みかんの花が咲いている」というおなじみの歌詞と楽譜が刻まれており、歌詞通り、碑からは遠くの海に伊豆大島へ向かう定期船などが見えるとのこと。・・・「歌詞通り!(菓子通り?!)」想像するだけでいい感じだ。今度の休みに行ってみるかな。
最後に
なんだかわからないがちょっぴり感動した「音の出る袋」の正体が分かり、会社でいたずらされた事も犯人探しも既にどうでもよくなっている。
ありがとう、仕掛け人! ありがとう、石舟庵! ありがとう、みかんの花咲く丘!
この袋を開けて、栞を取り出せば、もっと利口な音の止め方があるかも知れぬが、それはやめておこう。
(ちょっと元気になったついでに)
次は誰にしようかなー。この袋を、ここの引き出しに入れて・・・と。ムフ。(よい子は決してまねしないで下さい。)