本記事は、2010年11月1日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。
10月1日からタバコが値上がりし、多くの愛煙家は打撃を受けていることだろう。
値上げをきっかけに、禁煙補助薬が品切れになっているという。
9月には、コンビニなどでタバコ買いだめ客が続出したため、タバコ特需になったというニュースも数多く流れた。
そんなタバコ値上げに関する様々なニュースを「G-Searchの新聞・雑誌記事横断検索」で調べてみた。
増税の効果
そもそも今回値上げの要因である増税による税収増はどれくらいを見込んでいるのだろうか。
財務省は増税による効果として、国税と地方税で年間計1666億円の増収が見込めるとしている。
ただし、禁煙者の増加などにより、大幅な税収増につながるかどうかは疑問視されている。
いろいろな禁煙補助グッズ
喫煙者に対する禁煙補助薬「チャンピックス錠」は、たばこ値上げと同期して現在品薄状態である。
この薬は飲み薬で、脳のニコチンを受け取る部分をブロックし、たばこを吸ってもおいしく感じなくなる効果があるという。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「ニコレット」は、ガムをかむことでニコチン成分を口の粘膜から吸収させる。ガムの個数を徐々に減らして、無理のない禁煙が可能という。
マルマンの「禁煙パイポ」は昔からの禁煙グッズの定番だ。若い方はご存知ないだろうが、「私はこれで会社を辞めました」と小指をたてるCMで一躍有名となった。
企業内でも禁煙のすすめ
禁煙補助薬「チャンピックス錠」を供給するファイザー製薬では、自社社員に対しても、08年5月31日の世界禁煙デーを機に就業時間内は全社禁煙としたそうだ。
同社の場合、禁煙にかかる治療費を会社が負担したことで、06年度に29・5%だった従業員の喫煙率は、09年度は14・8%にまで低下。最終的に0%を目標にしているという。
ネスレ日本では、従業員の禁煙治療を無料化しているという。
同社の健康保険組合と協力し、禁煙治療の無料化を今年6月に実施し、10月1日のたばこの値上げに合わせて対象者を再度募集。健保が治療費用を全額負担し社員の禁煙を促す。
おやじタバコの復活?
ほとんどのタバコが400円以上となる中、おやじタバコの印象のある「わかば」は、値上げ後も250円という低価格を維持している。
「わかば」は「旧三級品」と呼ばれるれ、たばこの葉が等級分けされていた時代に、下級原料を使い安く抑えられた商品である。包装の簡素化など、現在も値段を抑える工夫もされているようだ。
他タバコが値上げによって高額になる中、「わかば」の販売が伸びてくる可能性も考えられる。
舘ひろしが禁煙CMに出演し話題となった。柴田恭兵も禁煙に成功したようで、あぶない刑事の次回作がでても、もう2人で一服するシーンは見られないかもしれない。