本記事は、2009年12月25日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

「クリスマスって感じがしないよねー」
「そう?」
「なんか、いつもはもっと派手じゃない?」
「そうかもねー、不況だからじゃん」
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カレンダーの24という数字を眺めながら、昨年はこんなやり取りをしたことを思い出した。あの時は気のない返答を繰り返していたが、改めて「今年は…」と考えてみるとクリスマスらしさが無いと感じる。

ここで言うらしさとは何かというと、街路のイルミネーションであったり、お店の売り込みっぷりであったりする。もちろん東京ウォーカーなんかには「この冬抑えたいイルミネーションマップ」のような特集が組まれているだろうし、街には赤い服を着た人はいる。それでも以前に比べて派手さが薄れたなとは思う。そうでないなら、僕自身のクリスマスに対する思い入れが薄れて、鈍感になったか…

こんな話はどうでもよくて、来週はNewYearEveだから正月の話題を取り上げよう。初詣に出かけて恥ずかしい思いをしないように、G-Searchの「新聞・雑誌記事横断検索」を使って勉強しておこう。

初詣は神様へのごあいさつ

毎年初詣に出かけては、毎年のように作法を忘れて、毎年ぐだんぐだんな参拝になってしまう。こんな思いをしている輩は星の数ほどいるだろう。ここではおさらいの意味もこめて、作法を学んでおこう。新年からビシッと決めると良い年になりそうだしね。

神社での正しい参拝方法は“2礼2拍手1礼”が基本だ。

しかし、これさえ守っていればあとは何をしてもオッケーというわけではない。
細かなルールがあるので、以下にまとめてみた。参考にして欲しい。

当然のことだが、参拝とは神社に入るところから神社を出るところまでのことである。
賽銭箱の前で神頼みをすることだけが参拝ではない。

礼儀の無いやつを神様は見てるのだよ。
神様はやさしいお方なので、決して怒りはしないけど。

神社に着くと目に入るものがあるがご存知だろうか。
そう、鳥居だ。つまり、玄関だ。

ここでは「ごめんください」と気持ちを込め、軽くお辞儀をしてから、鳥居をくぐろう。沿道には屋台や出店が並んでいるが、立ち寄るのは参拝後にしよう。

しばらく進むと、手水舎(ちょうずや)が見えてくるので、身を清めよう。

まず、ひしゃくを右手に取って、左手を洗う。
次に、ひしゃくを左手に持ち替えて、右手を洗う。
またひしゃくを右手に持ち替えて、左手に水を受けて口をすすぐが、ひしゃくに直接口を付けてはいけない。ガラガラうがいも厳禁。家でやろう。
最後に、もう1度左手を洗う。一連の流れをスマートに決めよう。

ようやく賽銭箱の前に着いた。初詣では順番待ちもあるので、あと5番目くらいかなーというところまで来たら銭を用意しよう。

順番が来たら賽銭をし、2度お辞儀をし、2回手をたたき、もう1度お辞儀する。
賽銭と鈴を鳴らす順番には特にこだわらなくても大丈夫。賽銭は罪や汚れをはらう気持ちや、祈願が成就したことへのお礼、神への信仰や尊敬の気持ちを含んだお供え物なので、投げ入れることは極力避けよう。

また鈴を鳴らすのは神様に自分の居場所を知らせるためなので、たくさん鳴らしたとか、勢いよく鳴らせたとかは全く神様からすると関係無い。大事なのは、真摯な気持ちでいることだ。

帰る時には、鳥居をくぐる前に軽くお辞儀しよう。

数百円と侮る無かれ、おみくじは神様からのお告げ

「おみくじ」は漢字で「御御籤」と書く。辞書によっては御神籤と表記することもあるが、この場合の「神」は当て字と思われる。「籤(くじ)」に「御(み)」が付き、さらに「御(お)」を重ねて「御御籤」となったと言われている。ここまで「御」が付くとありがたさも増してくる気がする。

おみくじは、もともと神意を尋ねる道具として政治や裁判にしばしば使われてきた。

卑弥呼の時代にも、有間皇子の時代にも、占いの意味を含めたおみくじは存在した。人知では決められない大事を、神の御心(みこころ)にゆだねてきた。

現代ではその価値も落ち、というよりも身近なものになっているために、軽視されがちではある。しかし、吉凶に一喜一憂することよりも、神からの戒めとして受け止めることが大事なのだ。

神社によってはおみくじに特徴があるものも多い。

たとえば、明治神宮のおみくじには吉凶は記されていない。
紙も和紙でできており、ちょっぴり高そう。

また、鎌倉市の長谷寺では、檀家が寄贈した古版木で刷る縦24センチ、横17センチの大きなおみくじが有名。

全体的にユニークなおみくじは西日本に多いようで、東日本のものは大量生産によって似かよったものが多いそうだ。

「一年の計は元旦にあり」という諺にあるとおり、おみくじから頂戴した言葉を参考に一年の計画を立てるのはいかがだろう。

たった数百円でも、ぺらぺらの言葉ではないのだから。

参考