皆さんはじめまして!Adwords運用歴半年のあおきです。2017年10月にリリースされたGoogle AdWordsリニューアル版の検索リマーケティング(RLSA)の設定方法がまだネットに見あたらないのでまとめてみました。
ことの始まりは――先日、検索リマーケティング広告を使うとCPAが減少するという話を小耳にしたことです。
早速、設定にとりかかろうとしたのですが、
設定方法をGoogelで検索しても、ヒットするのは従来版を使った設定方法ばかり・・・
リニューアル版に完全移行するとも言われているのに、あんまり不親切じゃありませんか。
結局、Adwordsをこねくり回して、リマーケティング広告を作成しました。
皆さんには設定で苦労をかけてほしくないので、リニューアル版での検索リマーケティング広告の設定方法をご案内します!
【おさらい】検索リマーケティング広告(RLSA)とは?その効果
まずは検索リマーケティング広告のおさらいをしましょう。
リマーケティング広告は、サイトを一度以上訪問したユーザーに対してもう一度訪問することを促す機能です。一般に、新規ユーザーに比べて、訪問ユーザーはコンバージョン率が高くなります。
つまり、コンバージョン率が高いユーザーを狙い撃ちして広告を配信するというのがリマーケティング広告の考え方です。
Adwordsの検索広告向けリマーケティング(RLSA)では、訪問ユーザーに入札単価と広告クリエイティブを出し分けることができます。
したがって、次の3つのことがRLSAでは実現できるのです!
- 訪問ユーザーだけに広告単価を上げるなど、広告表示の機会を増やす
- 訪問ユーザーだけに特別な広告(「あなただけ無料!」とか)を配信する
- ビックワードの検索で、広告を表示させやすくなる
サイトに来てくれた人に、「あなただけ無料」の広告を配信するなんて、ステキじゃありません?このように訪問ユーザーに対する広告を出しわけることで、訪問ユーザーのCV率を上げ、CPAを減らすことができます。
【RLSA設定手順その1】ユーザーリストの設定
それでは、設定方法を確認しましょう。
今回は先ほどRLSAで出来ることとして触れた「入札単価を高くして、訪問ユーザーへの広告表示機会を増やす」を、ECサイトで一度購入したユーザーをターゲットに実践してみましょう。
まずは、ユーザーリストを作成しなければなりません。
Adwordsでのユーザーリストとは簡単に言うと、「広告を配信したいユーザーの集合」です。
ユーザーリストはGoogle Analyticsで設定します。
(Adwordsでも可能ですが、Google Analyticsはより複雑な設定を、間単にすることができます。ただし、Google AnalyticsがAdwordsと連携されていることが前提です)
(1)左メニューの下段にある、「管理」のボタンをクリックし、
(2)次にプロパティの列にあるユーザーリスト設定をクリックします。
今回はECサイトで一度購入したユーザーがターゲットですので、購入完了後に表示されるthank youページを訪問したユーザーのデータを収集します。
(3)条件の設定でthank youページを指定
(4)過去7日間のユーザー数を確認する
*過去30日間に1,000人以上のユーザーのデータがないとRLSAは配信されません。
(5)ユーザーリスト名を決める
「ユーザーリストの定義」が決まったら、「次のステップ」のボタンを押して、ユーザーリストの公開先を指定します。Adwordsを含めることを忘れないようにしましょう。
【RLSA設定手順その2】オーディエンスの設定
それでは、キャンペーンにRLSAの設定をしましょう。
いよいよ、Adwordsリニューアル版を操作します。
(1)まず、リマーケティング広告を追加したいキャンペーンをクリックします。
(2)次に右ナビゲーションの「オーディエンス」をクリックします。
(3)そして、鉛筆ボタンをクリックしてください。下のような画面が表示されます。
(4)「モニタリング」を選択してください。
*「ターゲット設定」を選択すると、ユーザーリストに登録されているユーザーにしか、広告が配信されなくなります。RLSAと通常のキャンペーンを分けたいときは、選択しましょう。
(5)「ウェブサイトを訪れたユーザー」を押してください。
下のように、これまで作成したユーザーリストが表示されますので、
(6)設定したいユーザーリストをクリックして、保存ボタンをおしましょう。
これで、ターゲティングの設定は完了です。
(7)最後に、入札単価設定したら、RLSAの配信設定は完了です!
お疲れ様です!
【RLSA設定方手順その3】レポートの確認
最後にリマーケティング広告の成績を確認しましょう。
(1)RLSAを設定しているキャンペーンの右ナビゲーションで「オーディエンス」をクリックすると、RLSAのパフォーマンスがひと目でわかります。
(2) こちらのRLSAでは配信開始後3日間に誰にも表示されていません。
リーチを広げるために、ユーザーリストの条件の幅を広くすることを検討する必要がありますね…
以上が、リニューアル版でのRLSA設定方法でした!
検索リマーケティング広告はCPAを抑えつつCVゲットを狙える機能です。設定方法は多少複雑ですが、この記事を参考にして是非お試しください。