本記事は、2010年1月22日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

先日、学生時代の友人から「ラーメン二郎」に行かないかと誘われた。
曰く「二郎は二郎という食べ物」「あれは一度行ってみないと損」と、モニタの向こう側ながら、熱い語り口だった。

「今度予定が合えば・・・」と玉虫色の返事をしながらその日は落ちたのだが、後日ネットで検索してみて驚いた。

大量のファンサイトや実食体験、大手ポータルサイトの企画記事、力作揃いの「コピペ(ネタ要素を含んだ定型文)」だけでも十分だが、実際のラーメン写真がまたすごい(検索してみるとたくさん出てきます)。

麺の上には大量の茹でモヤシとキャベツが山のようにガンガン積まれ、野菜の下には厚さ1センチ以上はあろう豚バラがドドン。
サイドには刻みニンニクがバサッと乗っている。

具の下に隠れている麺はもちもちと美味しそうだが、うどんに近いくらい極太だ。

全てを受け止めているスープ(とんこつ醤油っぽい)には脂がたっぷり。いや、ギトギトという形容詞がぴったりで、上下で層ができている。

最後になるが、見た目はお世辞にも「きれい」とは言えない。

想像を絶するボリュームと見た目で見ながらにしてお腹一杯になってしまったが、どうやらこれは「通常盛り」ではなく、「大ブタヤサイマシマシニンニクカラメ」などをした結果らしい。まるで呪文だ。

少し調べてみると、東京三田で慶応大学の学生向けにやっていたお店らしく、40年近くの歴史があるとか。

それならばきっとG-Searchのデータベースにも逸話?があるかもしれない、と勝手に思い込んでデータベースを検索してみた。

新聞・雑誌記事横断検索」を使って調べてみよう。

創業は1968年

1996年の読売新聞記事によると、ラーメン二郎は1968年(昭和43年)。目黒区の都立大近くにオープン。
当時人気のインスタントラーメンにちなんで「ラーメン次郎」と名付けたが、三田に移転した際に「二郎」になってしまったとか。
どうやらペンキ屋が間違えたらしいのだが、以後はそのまま「二郎」で通している。

元料理人ではあるがラーメンについては良く知らなかったご主人・山田拓美さん。
最初は丸一日営業しても20杯も売れなかったらしい。

その後、中華料理店での修行や、北海道出身の学生の助言により、若者受けする二郎の味を作り出す。

ほどなくして三田へ移転。ボリュームたっぷり、味こってりなラーメンが学生に大受けし大繁盛だったが1996年2月末に惜しまれつつ閉店。しかし同年6月に「復活」し、現在も聖地・三田本店として慶応大学正門近くで営業を続けている。

2010年現在、「ラーメン二郎」は30店以上もの支店が存在し、いずれの店も連日行列必死の大人気。
「ラーメン二郎」をインスパイアしたラーメン屋も多数存在するそうで、今や「二郎系」という言葉まで出来るほどの影響力だ。

二郎の魅力とは

一回や二回食べただけでは良さが分からず、分かったころには「中毒」になるとも評されている二郎。
その魔力に取り付かれたファンは「ジロリアン」と呼ばれ、時折無性に二郎が食べたくなる身体になるとか。

それほどまでにひきつけられる二郎の魅力とは何なのだろうか。

インターネット上では
「これだけ大量のラーメンを食い進み(バトルし)、征服した時の高揚感」
「ただ食い続けるという、一種の瞑想にも似た感覚」
「デフレな時代だからこそ腹いっぱい食べたい」
「身体に悪いジャンクフードを大量に食べるという快感」
など、様々な分析がされていた。

「二郎はラーメンではなく、二郎という食べ物」という格言がある。

ラーメンという物差しを超えた、不思議な魅力を持つ食べ物、それが二郎。
普通のラーメンと同じに考えてはいけない。二郎はそういうものなのだ(・・・と思う)。
百聞は一見にしかず、食べてみないと分からない。興味のある方は一度「二郎」を食べてみてはいかがだろうか。

おまけ

前半では二郎というお店について書いたが、多少なりとも興味を持って頂けただろうか。
後半はおまけとして、実際に二郎を訪れた際のシミュレーションをお送りする。
何しろ筆者は一度も訪れたことがないので、もしかしたら常連さんに失笑されるかもしれないがご勘弁願いたい。

店頭には大抵行列ができているので並ぶ。
たまにこの時点で店員さんから「大きさは?」と聞かれることがあるので「小」か「大」で答える。
「普通」というのはなく、「小」でも通常ラーメンの二倍ほどのボリュームなので気を付ける。

そして店頭の券売機で食券を購入。ここは問題なし。

着席時に食券を出しながら麺の量を申告する。「大小」や「ブタ」については食券に記載されているので伝えなくてもOKだ。

  • 麺少な目・・・麺を少なくする。
  • 小/大 ・・・いわゆる「小盛り」「大盛り」。繰り返しだが小でもボリュームはでかい。
  • ブタ  ・・・チャーシューの増量。
  • ブタダブル ・・・チャーシューを更に増量。

座って待つこと数分。水は自分で注ぎに行く。
麺が茹で上がったら店員さんが「ニンニク入れますか?」と聞いてくる。
これは追加トッピング(無料)をどうするか?という問いと同じ。
すかさず自分の希望を伝える。追加トッピングを多めにしたい場合は「○○マシ」と指定する。最大で「マシマシ」まで。
逆に少なくしたい時は「少なめ」とすればよい。増減される量は店舗で異なるそうなので注意。(例:『ヤサイマシニンニクカラメ』)

  • ヤサイ ・・・野菜(茹でモヤシとキャベツ)の増量のこと。
  • ニンニク・・・ニンニクのトッピング有無。
  • アブラ ・・・背脂の量のこと。
  • カラメ ・・・味の濃さのこと。醤油ダレを追加する。

無事に食べ終わったらドンブリをカウンター上に返した後、布巾でテーブルを拭く。自分でできることは自分で、だ。
最後に「ごちそうさま」と退店。お疲れ様でした。