本記事は、2010年11月11日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

今年の日本シリーズは、例年にない程の盛り上がりを見せたのではないでしょうか。
特に第6戦、7戦はしびれました。中日ファンでもなくロッテファンでもない私ですが、思わずテレビの前に釘付けとなってしまいました。

1球の重みというか、短期決戦の怖さというか、やっぱりプロ野球は面白いです。

そんな訳で、2010年日本シリーズに関するトピックスを「G-Searchの新聞・雑誌記事横断検索」を使って調べてみました。

日本シリーズ史上最長5時間43分延長15回引き分け  ― 日本シリーズ第6戦 ―

名古屋ドームで行われた日本シリーズ第6戦の中日VSロッテの試合は、史上初めて延長十五回までもつれた試合は、規定により2-2で引き分けに終わり、日本シリーズ至上最長の試合時間となりました。

夜の遅い時間までテレビで見ていた人も多いのではないでしょうか。
試合終了まで放送していましたから。

それでも延長15回までやって決着つかず、延長になってからは、どちらも毎回ランナーは出すが得点が入らないという緊迫した試合で面白かったです。

普段は当たり前のように決めている送りバントすら、両チームともなかなか決められず、日本シリーズとはそれほどまでの大きな舞台なんだろうと、改めて感じました。こんな見ごたえある野球は久しぶりです。

シリーズ敢闘選手 中日・和田選手

プロ選手の中でも真のプロはほんの一握りしかいないと言われてますが、まさに中日・和田選手はプロの代表格であると感じました。

第7戦の最終戦。試合には負けてしまった中日でしたが、1点ビハインドの9回裏の攻撃に先頭バッターとして三塁打を打ち、一時は同点に追いつくきっかけとなったシーン。あの追い詰められた崖っぷちの場面でよくも打てるものだなと思います。

4番打者としての責任感なのか、ここ一番の集中力なのか、気合なのか和田選手の執念を感じました。

シリーズ敢闘選手になっても「ファンの期待に応えられなかった。もう一度来年頑張ります」と笑顔がなかったとの事ですが、誰が見ても認めざるを得ない日本を代表する4番打者であることに違いないと思います。

来年も記憶に残る素晴らしいプレーを楽しみにしています。

日本シリーズのTV視聴率

ロッテが中日を破って日本一を決めたプロ野球日本シリーズ第7戦、およびシリーズ史上最長の5時間43分に及ぶ激闘で引き分けた第6戦の視聴率はビデオリサーチの調べによると以下の通りとなってます。

第7戦(フジテレビ系、7日夜)の平均視聴率

関東地区   20.3% (瞬間最高視聴率 34.1%)
関西地区   22.0% (瞬間最高視聴率 33.3%)
名古屋地区 34.6%

第6戦(フジテレビ系、6日夜)の平均視聴率

関東地区   17.9%
関西地区   17.5%
名古屋地区 30.5%

参考までに、11/3(水)の祝日に行われたテレビ中継されたスポーツ番組の平均視聴率は次の通りです。

日本シリーズ第4戦「千葉ロッテ-中日」(テレビ東京、後6:00~) 9.7%
サッカー・ナビスコ杯決勝「広島-磐田」(フジテレビ 後2:00~) 3.5%
東京六大学野球優勝決定戦「早大-慶大」(NHK総合 後半(後3:05~4:00))12.1%

「自分に何か持っているもの、それは仲間。」というメモリアルな名言を残した早大・斎藤佑樹投手の試合も話題になりましたが、11/3(水)早慶戦のTV視聴率は日本シリーズに圧勝しました。

ところが今回の日本シリーズは特に後半から盛り上がりを見せ、全国中継された第3戦と第4戦の視聴率は一ケタ(関東地区)でしたが、優勝が懸かった第6、7戦で急伸し、今回の日本シリーズ後半戦の盛り上がりを証明する結果であることが読み取れます。

残念ながら日本シリーズは第7戦をもって終了しましたが、仮にもし、第8戦があればテレビ中継はどうなっていたのか。

今回の日本シリーズでは、第1、2戦(名古屋ドーム)と第5戦(千葉ロッテマリンスタジアム)の試合が地上波で全国中継を取りやめました。

地上波放送がないのは、1953年(昭28)の中継開始以来初めとの事で、大変深刻な事態です。

プロ野球ファンで言えば最高の舞台である日本シリーズにテレビ中継をしないというのは、サッカーでいうワールドカップの日本代表の試合やオリンピック競技でテレビ中継しないのと同じくらいのダメージがあるように感じます。

ただ、球場ではどの試合も入場チケットが完売する程の人気ぶりで、以前と変わりなくプロ野球人気は衰えていないようにも感じます。

プロ野球シーズンが終わるこの時期は毎年寂しくなるものですが、来年も熱く盛り上がるシーズンを期待してます。

参考