本記事は、2009年9月4日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。
最近○○マニアという言葉をよく耳にする。
ウィキペディアで調べてみると、「普段から自己の得意とする専門分野に没頭する生活習慣を持つ人物。特定の事柄ばかりに熱狂的な情熱を注ぐ者や、その様子を称して言う。」とある。
古くは鉄道マニアや骨董品マニアなど馴染みがあるが、最近では様々なところでこのマニアという単語が使われている。大河ドラマ等の影響で城マニアや戦国武将マニアなどが有名になっている。
そんな中、総選挙による政権交代の影響で、八ッ場ダムが世間の注目を集めているが、ダムマニアというものも存在するらしい。私自身も以前行った黒部ダムで、そのスケールに圧倒された記憶がある。
ダムマニア・・・
確かにダムには人をひきつける何かがあるのかもしれない。今回はダムマニアについてG-Searchの『新聞・雑誌記事横断検索』などで調べてみることにしよう。
ガンダムマニア
早速「ダムマニア」というキーワードを入れて調べようとしたところ、いきなり壁にぶち当たった。「ガンダムマニア」が思いのほかヒットしてきてしまうのである。
そういえば、夏休みにお台場に出現した実物大のガンダムが大盛況であった。その影響か「ガンダムマニア」の方が「ダムマニア」よりも確かに知名度は高い。
こういう時には、演算子のNOTの出番である。「ダムマニア NOT ガンダム」で、ガンダムを含む記事を除外できる。
黒部ダム
ダムといってみなさんが真っ先にに思い出すのは、やはり黒部ダムであろう。黒部ダムの建設現場は険しい山間部であったため、現地まで資材を運ぶトンネルが必要であった。そのトンネル工事は、映画やドラマ化などもされ、ご覧になられた方もたくさんいるかと思う。
堤高186メートルは日本一で、総貯水量は約2億トン。戦後の電力需要に応えようと、関西電力が513億円の建設費を投じ、1963年6月に完成した。延べ1000万人の作業員が働いたが、難工事で171人が犠牲となったという。
ちなみに、ダムには様々なタイプ(型式)があり、黒部ダムはアーチ式コンクリートダムだそうだ。これは河川両側の堅固な岩盤に水圧を分散させて支えるタイプである。
ダムの型式
ダムの型式を大別すると、土や砂、岩石を積み上げて建設されるフィルダムと、コンクリートを主原料として建設されるコンクリートダムの二種類がある。その下にさらに細かい分類がなされる。
コンクリートダムで有名なものは、アーチ式と重力式の2つである。アーチ式は黒部ダムのように、湾曲に曲がり、左右の岩盤に水圧を分散させるタイプである。
重力式とはダム自身の強度と重さだけで水圧を支えるタイプである。重力式の方がより大きな水圧がかかるため、アーチ式よりも強固な作りが必要となる。
ダムのランキング
それでは、日本一のダムははたしてどこであろう。
ダムを比較する基準はいくつかある。ダムの高さを表す堤高(ていこう)、総貯水容量、発電出力、貯水池の面積である湛水面積などがある。
<堤高ランキング>
- 黒部ダム(富山)186メートル
- 高瀬ダム(長野)176メートル
- 徳山ダム(岐阜)161メートル
<総貯水容量ランキング>
- 徳山ダム(岐阜)6億6000万?
- 奥只見ダム(福島、新潟)6億100万?
- 田子倉ダム(福島)4億9,400万?
話題になっている八ッ場ダムは、完成すると堤高116m、1億0750万?となる予定だ。今回の政権交代は、ダムマニアにとっては残念な結果であったのかもしれない。
ただ、私は普段はダム(DAM)よりもジョイサウンドなので関係ない。(違うか。)