本記事は、2009年4月16日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。
過去の病気と思われていた肺結核が、最近人気女性お笑い芸能人が感染したことによって注目されています。 今回は肺結核についてG-Searchの『新聞・雑誌記事横断検索』を使って調べてみます。
大正から昭和二十年代半ばまで日本の死亡原因の一位を占め、「国民病」「不治の病」として恐れられてた肺結核。生活水準の向上や医薬の進歩によって沈静化していったおかげで、最近の若い人にはあまりなじみのない病気かもしれません。
私も知りうる結核になった人といえば学生時代に習った石川啄木や正岡子規、樋口一葉くらいで、結核は完全に過去の病気だという認識でした。しかし10年程前、体調不良で病院を訪れた際に肺結核と診断され、過去の病気ではないんだと思い知らされました。
過去の病気ではない肺結核、どんな病気か調べていきましょう。
肺結核とは?
伝染性の呼吸器疾患で、結核菌という細菌が体内に入り、肺で増殖することによって起こります。
結核菌は空気とともに吸われ、肺にまで菌が及ぶと感染してしまいますが、感染したらすべての人が肺結核になるわけではなく、健康な人の場合は体内の免疫機能が結核菌を封じ込めるため、感染したとしても発病するのはその中の数%といわれています。
肺結核になると?
咳 ・痰 ・発熱 ・胸痛 ・血痰がなどが主な症状としてあらわれます。その他、身体のだるさ、食欲低下、寝汗などが2週間以上続くことがあります。さらに進行すると喀血や呼吸困難、高熱、体重減少などがみられるようになります。
しかし発病しても痰の中に結核菌を出していない軽症の場合は、他の人に移す恐れはありません。
治療方法は?
現在はよく効く薬が開発されていて、3~4種類の薬を6~12ヶ月間毎日服用することで治療できるようになっています。
自分を振り返ると結核になった当時はストレスを感じながら不規則な生活を送っていたように思います。 症状は風邪ににていて、まさか結核とは思っていないため近くの病院で服用された風邪薬を飲んで治そうとしていました。
結核と診断されてから、痰に結核菌がまじっていないと判明するまでの期間は隔離されました。痰に結核菌が出ていないことがわかると通院のみの自宅療養となり、毎日薬を飲むことで完治しました。
万が一結核になってしまったとしても、お薬さえきちんと飲めば治ります。私は完治までに10ヶ月近くかかってしまいましたが、早く病院に行き治療にとりかかれば療養生活も短くなるようです。 10年前は結核患者だった私も、今では風邪などでめったに休むことのない自他共に認めるとても元気な人です。
やはり肺結核を発病しないためには「ストレスをあまり感じないようにし、睡眠をしっかりとり、栄養バランスのよい食事をとり、適度に運動する」ことのようです。
これらのこと、当たり前のことだけどなかな実行にうつすのは難しいです。
でも病気にかかるといろいろと大変です。
いろいろ大変、よりは免疫力を高めるために少しでも取り組んでみるというのはいかがでしょうか。