本記事は、2009年8月7日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

2009年夏、お台場の潮風公園に等身大のガンダムが出現した。

お台場の対岸にある弊社では、窓からガンダム(の頭部がちょこっとだけ)拝める。あまり気にしていなかったが、先日名刺交換したお客様からは「もしかしてガンダムが見えるのでは?」とかなりうらやましがられた。

今もなお幅広い年齢層に絶大な人気を誇るガンダム。今回は「ガンダム」についてG-Searchの『新聞・雑誌記事横断検索』で調べてみたいと思います。

お台場のガンダム

テレビ放映30周年を記念して製作された等身大のガンダム、アニメの設定と同じで高さは約18メートル、鉄骨と強化プラスチック製で重さは約38トンもある。大きいだけではなく、頭部が動き、体の50カ所が光り、14カ所からミスト(霧)を噴出する。夜間はライトアップされ、強風や地震でも倒れないように設計されていているらしい。

今回は「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト委員会」という都市の緑化推進などをアピールするイベントの一環で設置され、7月11日から8月31日まで無料で一般公開されている。

ガンダムの肩に乗って記念撮影できる権利のお値段とは?

「GREEN TOKYOガンダムプロジェクト委員会」は2016年の東京五輪開催を応援していて、ガンダムは8月の間、左肩に東京五輪招致活動のロゴを付けて招致のPR役も引き受けることになる。

そのロゴをガンダムの左肩につけるイベントが8月1日に行われた。委員会は事前に「クレーン車でガンダムの顔近くまで上がり、招致ロゴを除幕、記念撮影をする」という一連の権利をヤフーのチャリティーオークションに出品していたのだが、なんとこの権利が260万1000円で落札された。

ちなみにこちらのお金は招致委員会に寄付され、活動費用に使われる。落札者は車を買おうと思っていた貯金を使ったそうだが、「本当に幸せ」大興奮&満面の笑顔だったそう。ガンダムの魅力は、はかりしれない。

ガンダムが打ち切り?

そんなガンダムも放映当初は今ほどの人気がなかったようだ。

1979年4月「起動戦士ガンダム」はキー局の夜の放送時間帯が別の番組で埋まっているということで、名古屋テレビより夕方5時半から全国に向けて放送された。平均視聴率は名古屋地区9・1%、関東地区5・3%と低迷、「スポンサーが降りるのでは」という話も聞こえ、当初1年で全52話の予定が約10カ月に短縮され43話で終了してしまったのだ。

しかし「開始直後からはがきも多く、反響は良かった」と、当時の名古屋テレビのプロデューサーは話されており、放送終了後もファンの熱い支持が続き、何度も再放送されることとなった。82年の再放送では、第1回放送時の2・8倍にあたる25・7%(名古屋地区)の平均視聴率をとり、すでにその人気ぶりをうかがわせているが、ガンダムにも打ち切りの憂き目をみる時代があったとは。

他にも実物大ガンダムが!

実はお台場のほかにも国内3カ所に実物大ガンダムは存在する。

■「那須ハイランドパーク」(栃木県那須町)
肩から上の全長約5メートルの部分モデル。
肩に乗って記念撮影できる趣向で「ガンダムワールド2009」の目玉展示品として7月18日から公開されている。

■「おもちゃのまち バンダイミュージアム」(同県壬生町)
全長5・6メートルの上半身の模型。
千葉県松戸市にあった「ガンダムミュージアム」の展示品として03年に作られたものを施設の閉鎖に伴って07年からこちらに移設されている。

■「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)
アトラクション「GUNDAM CRISIS」に格納されている全長約18メートルの実物大ガンダム。
アトラクションは横たわるガンダムの周囲を移動しながら、データを集めてガンダムをパワーアップさせるという設定、起動できた者だけがコックピットに搭乗できる。料金800円で07年からオープンしている。

実物大ガンダムをまわってみるのも楽しいかも。

まだまだガンダム

お台場の公開が終了する8月31日から日清食品が史上最小のガンダムプラモデル模型付き「カップヌードル」を限定販売する。実物の380分の1になってしまうが、1食に1個ガンプラがついてきて、応募券2枚1口で実物の100分の1の大きさオリジナルガンダムプレゼントに応募できる。当選者は1000人と、これまたガンダムファンの垂涎の的になりそう。

夏が終わってもガンダムファンの楽しみはいつもでも続きそう。
燃えあがーれ、燃えあがーれ、燃えあがーれ、ガンダム♪

参考