コンプライアンス違反の判明で、231社が倒産

先日、帝国データバンクからコンプライアンス違反が原因で倒産した企業についてまとめた「2017年度 コンプライアンス違反企業の倒産動向調査」が報告されました。

最近では、「はれのひ」や「てるみくらぶ」の粉飾決算や「ジャパンライフ」の業法違反が広く取り上げられ、世間のコンプライアンスに対する関心も高まっています。帝国データバンクは、コンプライアンス違反の判明で倒産した企業を「コンプライアンス違反企業」と定義し、2005年から集計を開始。年度ごとの集計結果から、倒産件数や違反分類型の傾向、倒産事例を「倒産動向調査」に掲載しています。

「倒産動向調査」では、以下のようにまとめられています。(一部抜粋)

■調査結果
1.2017 年度の倒産は231 件判明。前年度比7.6%減だが6 年連続で200 件台
2.違反類別型では「粉飾」が72 件で最多。負債上位20 社中14 社が「粉飾」と多数を占めた
3.主な倒産事例は、建機の不正取引を行っていた「PROEARTH」、被害者から詐欺で告訴された「ゴルフスタジアム」等」

引用元:2017年度 コンプライアンス違反企業の倒産動向調査|株式会社帝国データバンク

倒産動向の中には、2011年度から2017年度までの倒産件数推移や、倒産に至るまでの過程を記した倒産事例も紹介されています。事例からは、これまで平時と変わらぬ運用をしていた企業が、あることを契機に倒産に陥ることがわかります。どんな企業であっても倒産となるリスクは潜んでいるのです。あなたの取引先にもそのリスクは潜んでいるかもしれません。

リスク管理、それは会社の命綱

会社を守るために欠かせないモノ、その一つがリスク管理です。多くの取引先に対し、潜むリスクはないかと様々な情報源を飛び回って管理するのは骨が折れます。それに加えて情報の信憑性を判断しつつ調べるのですから、大変な労力となります。

ただ、労力がかかるからと怠っていては、対応が後手に回ります。一度遅れを取れば、あれよあれよという間に経営破綻、破産手続きとなり、気づいた時には大きな損失を被ってしまいます。その損失から、今度は自分の会社が追い込まれる、なんて状況も十分にあり得る話です。

日々のリスク管理が、会社の命運を握る命綱であることは言うまでもありません。いかに早く、正確にリスクを察知するかで、命綱の丈夫さも変わってきます。

命綱を丈夫に!記事データベースの活用

リスク管理に重要な情報収集のスピードと正確性に一役買うのが、G-Searchデータベースサービスです。G-Searchデータベースサービスでは、全国紙や地方紙、専門紙等を合わせて1億件以上の記事から横断的に検索できます。加えて、新聞記事をそのままデータ化しているので、正確性も申し分ないものです。豊富な情報源からリスクにつながりやすいキーワードを検索することで、手間なくリスクチェックを行うことができます。

例えば、「粉飾決算」、「法人税法違反」、「業法違反」、「脱税」、「行政処分」といった倒産につながる可能性が高いキーワードで検索します。それぞれの検索結果を年毎にまとめてグラフ化することで、年間のコンプライアンス違反記事の総数がわかります。以下に検索結果を記します。

G-Searchデータベースサービス 新聞記事検索条件
検索対象:通信社(テレビ番組データを除く)、全国紙、地方紙、専門紙
検索対象期間:2017年
※複数の媒体で検索したため、事案が重複している場合があります。


各年のコンプライアンス違反に関する記事総数

検索結果を見ると、1年分の記事数は8千件前後、多い年だと1万件に達します。キーワードによってヒット件数の変動はあるものの、毎年これだけ多くのコンプライアンス違反の記事が発行されています。

さらに倒産につながりそうなキーワードと取引先名を組み合わせて検索することで、コンプライアンス違反企業の兆候はないかチェックすることができ、リスク管理に繋がります。
例として、「倒産動向調査」内で名前が挙がっている企業について検索すると、以下のような検索結果になりました。

検索キーワード:「ゴルフスタジアム 告訴」
検索結果: 21件

検索キーワード:「ジャパンライフ 違反行為」
検索結果: 277件


検索後、上画面にてソート順、表示件数、表示媒体の選択ができます。「一覧表示」ボタンから実際の記事見出し、記事本文を閲覧することが可能です。

どの検索結果も中身を見ると、事前のリスク検知もしくは初動対応が可能なタイミングで記事が発行されていました。また、今回は対象期間を2017年1月1日からとしていますが、対象期間を変更することで、さらに以前の記事から企業の動向や体質を探ることもできます。G-Searchデータベースで検索すればこういったリスク管理と同時に、周辺の情報収集もできるので一石二鳥なサービスとなっています。

まとめ

昨今は、コンプライアンスに対して敏感な世の中となっていますが、コンプライアンス違反により倒産した企業の件数は年間200件台とまだまだ多いです。潜在的なリスクはどの企業にもあるので、常に徹底したリスク管理が欠かせません。しかし、リスク管理には素早い情報収集と確かな信憑性の担保が必須で、大変な労力がかかります。G-Searchデータベースであれば、1億件以上の膨大な記事から、1度の検索で確かな情報を得られます。取引先1件あたりにかかる時間を省力化し、より多くの取引先のリスク管理をすることで会社の命綱をさらに丈夫なものとしてはいかがでしょうか。