「テーブルゲーム(カードゲーム)」というとまず思い浮かぶのはトランプやUNO、モノポリーという方が多いのではないでしょうか。
しかし、世界には、ルールは単純でありながら、勝つためには戦略や交渉力を求められるなど奥が深い、大人が思わずハマってしまう、テーブルゲームが数多くあります。

部署のメンバーでプレイすれば、各部員の性格や、非常事態が起きた際の判断や行動パターンがわかるかも? シゴトをほんのすこし円滑化する(かもしれない)、そんな世界のテーブルゲームをご紹介します!

今回ご紹介するのは、『ニムト(原題:6 Nimmt!)』ドイツAmigo社 1994年発売、ゲームデザイナーWolfgang Kramer の作品です。
単純なルールでありながら、その面白さと独創性で、傑作ゲームの呼び声も高いゲームです。

ルールは簡単!誰でも直ぐに楽しめる、コミュニケーションツールとしても抜群

いきなり私事で恐縮ですが、我が家にはたまに海外からゲストが来ます(ホームステイを受け入れているので)。

言葉の壁もあり、初対面はお互い気まずいもの。我が家でゲストと打ち解けるのに活躍するのがテーブルゲームです。
今回は、ゲストとの打ち解けにも大活躍した、ニムトをご紹介します。ルールも簡単ですよ。

  • 手札が各自に10枚配られ、テーブル中央にカードを4枚並べます(7ならべのイメージです)。
  • 全員が手札から1枚カードを選んで伏せて、同時に開きます。プレイに順番(時計周りにとか)はありません。
  • 一斉に開いたカードの数字の小さい人から順に、中央に並べたカードの後ろにカードを付け足していきます
  • 付け足せるカードは出したカードより小さい数字で且つ、一番近い数字のカードです。

数字がわかればだれでも理解できるので、ほとんどルール説明に言葉はいりません。ただし、「ニムト」の面白さの重要なルールがもうひとつ。

  • 各列は5枚までしか付け足せません。6枚目になってしまったときは5枚のカードをすべて引き取り、自分が出したカードをそこに置きます(引き取ったカードは失点なので、手札に加えません)。
    ※どこにも付け足せる列がない時は、引き取る列を選んでカードを引き取ります。

以上を手札の枚数10回分(10ターン)おこなって、失点が一番少ない人が勝ちです。

プレイは簡単。勝つのは困難。「その時」の判断に個性が垣間見える

ルールは非常に簡単ですが、カードを置ける順番は毎回変わる(出したカードの数字が小さい人から置ける)為、自分の予定通りにいくことは非常に稀です(日常の業務のようですね)。

ちょっとした順番の違いで、カードを引き取る事になったり、逆に免れたりといったドラマが短時間で起こる非常に楽しいゲームであると同時に、相手の出方の読みや、カードを出す順番など、その時々の判断・対応に個性が出るゲームです。

ニムトに関わらず、ゲームはその人の本来の特性や性格が如実に現れるといいます。
部署のメンバーや同僚とプレイすれば、「いざという時」にお互いがどんな行動を取るかといった、性格や特性の把握に繋がり、チームワーク向上やコミュニケーションの円滑化に繋がるかもしれません。

また、最近の若い世代は「飲みニケーション」を敬遠する傾向があるようなので、新人や部員間の交流をはかるためにも、こういったゲームを活用してみるのはいかがでしょう。

ニムト(6 Nimmt!)のビジネスお役立ち度
 商談勝負所判断力 ★★☆☆☆
 危険案件察知能力 ★★★★☆
 同僚の性格把握力 ★★★☆☆
 チームワーク力  ★★★★★
 *編集メンバーの体感に基づく指数です

ニムト(6 Nimmt!)
Amigo社(ドイツ)
wolfgang Kramer作

・プレイ人数:2-10人
・対象年齢:8歳以上
・プレイ時間:30分

日本販売:メビウスゲーム