本記事は、2012年1月23日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

東京でも1月20日に初雪が降り、いよいよ寒さが本格化してきた。
東京都心の初雪は平年の1月3日と比べて17日遅いそうで、昨年の初雪は12月30日であった。
ただ、初雪までの東京は乾燥注意報が35日連続で出されており、これは過去3番目に長い記録であるという。
まさに東京砂漠であった。

今回は「乾燥」に注意するため、乾燥に関連した情報を調べるため、G-Searchデータベースの「新聞・雑誌記事横断検索」で「乾燥注意報」を検索した。

100年で平均湿度が20%低下した

乾燥注意報は、1日の最小湿度が25%以下になると予想される場合に出されるという。
東京の乾燥注意報の連続発表日数は、昭和48年11月~49年1月の65日が過去最長であり、平成22年12月~23年2月の38日、7年11~12月の34日と続く。

都市化が進んでいくと、湿度は低下するそうだ。土壌から放出される水蒸気が減るからである。
東京ではこの100年間で、年平均湿度が20%ほど低下したという記事があった。

乾燥とインフルエンザの関係

空気の乾燥が話題になるとともに、毎年同時に話題に上るのがインフルエンザだ。
最近インフルエンザ関連の記事が目につくようになってきた。

「インフルエンザ」で検索してみると、1月17日あたりから、インフルエンザ関連の記事が急激に多くなっており、学級閉鎖や集団感染、流行注意報の発表など各地で報告されている。

インフルエンザウィルスの生存率(6時間後の生存率)は、温度と湿度に大きく依存している。
温度21~24度、湿度50%での生存率は3~5%であるのに対し、同じ温度で湿度を20%に下げると、生存率は60%に上がるそうだ。
逆に、夏のような温度32度、湿度50%という場合、ウイルスの生存率がゼロであるという。

どおりで夏にインフルエンザが流行しないわけだ。

加湿器を使うポイント

湿度を上げる対策として、真っ先に思い浮かぶのが加湿器である。
加湿器に関して調べてみると、利用にあたりいくつかのポイントがあるようだ。

  • 水のタンクは雑菌が繁殖しにくいよう水道水を使い、必ず毎日入れ替える。
    (一度沸騰させ冷ましたものはさらに効果的)
  • 加湿器は床よりも机などやや高いところに置くと、より加湿効果が得られる。
  • 湿らせたフィルターに風を送って蒸気を発生させる「気化式」は電気代が安くなる。

いろいろな記事を読んでいくうちに、気になる記事があった。
風邪をひきやすい生活習慣として、飲酒後の締めのラーメンが挙げられるそうだ。
一見、体があたたまり風邪予防となりそうだが、実は違うらしい。

酒のアルコールを分解するために、消化官や肝臓が活発になると、白血球の働きは低下して免疫力が落ちる。
その状態でラーメンを食べると、炭水化物の消化まで行うため、白血球の活動がさらに鈍るそうだ。

なるほど。