本記事は、2010年7月1日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。
近頃、東京や大阪などの都市部だけではなく、地方都市でも必ず見かけるのが本格的なインド料理店。イタリア料理店でイタリア人がコックとして本場の味を再現しているケースはあまりないが、インド料理店の多くは、インド人(またはインド系の人)のコックが腕を振るっていることが多い。
今回は、町でよく見かけるようになった日本に暮らすインド人について、G-Search新聞雑誌記事横断検索で調べてみることにしよう。
世界で活躍するインド人
インドは南アジアでは随一の大きさを誇り、その人口は11億6608万人(2009年7月推定 The World Factbook)。現在の出生率が続けば2030年までには、一人っ子政策をとっている中国を抜いて世界一になるともいわれている。
そのため、日本にインド人が多いというよりも、世界中でインド人自体が増えているということであろう。
また、最近ではIT産業を中心に、数多くの印僑(在外インド人やインド系移民とその子孫)が活躍しているという話を聞く。
小学校からすべて英語の環境下、今流行りのインド式系算術で教育されたインド人は世界のIT市場で重宝されないわけがない。
アメリカでは科学者の12%、医師の38%、NASAの科学者の36%をインド系アメリカ人が占めており、億万長者も数多く排出しているという。因みに、彼らはシリコンバレーに多く住んでいるため、シリコンバレーにはインド料理店が多いという。
日本のインド人街「西葛西」
そして、2000年頃から、日本にもインド人のIT技術者が急増し、その多くが東京都江戸川区の西葛西に暮らしているらしい。
なぜ西葛西にインド人が?と意外な感じもするが答えは簡単だ。
もとも西葛西にはインド人の経営するインド料理店があった。そこに、宗教の関係でベジタリアンが多く、日本での食事に困ったインド人が集まったことから、西葛西にコミュニティができ、インド人学校ができ、さらに人が集まるという連鎖で、西葛西がインド人街になったという。
今や西葛西には、インド料理店だけでなく、インド食材店やヨガ教室など、ちょっとしたインド気分が味わえるスポットとなっているそうだ。
インドに旅行というと敷居が高いような人は、日本で最もインド気分を味わえる町「西葛西」を訪れてはいかがであろうか?