ETC利用車の高速道路の値下げは景気回復の起爆剤になるのか??

本記事は、2009年3月19日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

いよいよ2009年3月28日から、ETC利用車を対象とした高速道路料金の大幅な引き下げが行われる。
東京と大阪の近郊を除く全国の高速道路で、自動料金収受システム(ETC)を搭載した普通車・軽自動車は土日祝日は終日、 1000円で走り放題(1000円未満の区間は半額)になり、平日は大型など全車種で割引が拡充される。

東京近郊では、首都高速道路は日祝日700円が500円に、400円が300円になり、首都高以外は土日祝日午前6時~午後10時が 3割引きになる予定だ。

これは、国の景気対策の一環で、実施期間は10年度までの2年間限定の措置であるが、これを契機として日本経済は 景気を回復できるのか?

今回は、G-Searchの『新聞・雑誌記事横断検索』を使ってETC利用車の値下げについて調べてみることにしよう。

目次

  1. 活気付く各業界
  2. 警戒する業界
  3. 渋滞、事故、CO2などの懸念

活気付く各業界

今回の割引により活気付くのは、まずは旅行・観光業界であろう。ガソリンの高騰や景気の悪化により落ち込んだ客足を 取り戻そうと、高速道路利用者へのキャッシュバックや定額給付金を生かしたプランなどを考え意気込んでいる。

また、ETC車載器の購入費用についても3月12日から3月31日までに限って、四輪車で5250円助成されることになり、 カー用品店や自動車販売店などには初日から希望者が殺到しているという。

ETC車載機が売れるだけでなく、割引分で外食や買い物をしたりと、今回の値下げが様々な業界に波及することに 期待したい。

警戒する業界

一方、これにより利用者の減少が予想される鉄道各社やバス、フェリー業界ではかなり警戒しているという。

JR西日本は山陽新幹線区間を走る「こだま」指定席の格安往復切符を発売。おおむね3時間以内で行ける区間で2人以上の客を対象とし、 最大約44%を割引する。

JR北海道では自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)や、札幌-帯広間の指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)などの 購入者に応募はがきを配り、北海道日本ハムファイターズの観戦チケットや温泉旅行などが当たるキャンペーンを実施するという。

また、関西汽船など2社は6月からカーフェリー「さんふらわあ」の関西-四国-大分航路で神戸港、今治港(愛媛県今治市)の寄港をやめ、 運航時間を約3時間短縮する。

このように対抗業界でもさらなる値引きが行われることは、利用者にとっては大変有り難いことである。

渋滞、事故、CO2などの懸念

しかし、休日にマイカーの利用が集中すると予想されるため、渋滞や事故の拡大も懸念されている。
高速道路を運営する西日本高速道路は、 値下げ初日の28日は、黄金週間と同じ規模の渋滞を想定し、サービスエリアの警備員を増員するなどして臨むという。

また、地球温暖化対策として二酸化炭素(CO2)をいかに減らすかが重要課題になっている今、二酸化炭素の排出量が多い自動車を 推進する政策に疑問の声もあがっている

兎にも角にも、今回の措置は国民の税金を財源として行われる。国民はここ半年で身についた節約傾向と将来的な不安を押して レジャーにお金を使うのか、定額給付金と同様のバラマキでは?と少々疑問は残るが、やるからには効果を期待したいものである。

参考

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