東京メトロと都営地下鉄、どう違う?

本記事は、2010年8月27日に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

東京メトロと都営地下鉄。最近統合に関する協議のニュースが話題になっているが、どうして2つに分かれているのだろう?
両地下鉄の乗り継ぎでは、隣り合った駅でも改札を通る必要があるし、新たに運賃もかかる。
利用者にとってはぜひ統合して欲しいところだが、そもそもの成り立ちをG-Searchの新聞・雑誌記事横断検索を使って調べてみた。

両者の歴史

東京メトロは以前は営団地下鉄と呼ばれていたのは記憶に新しいと思う。営団地下鉄の正式名称は「帝都高速度交通営団」という難しい名称であったが、2004年に民営化されて、現在の東京メトロという呼称になったようだ。(正式名称は「東京地下鉄株式会社」)

「帝都高速度交通営団」は戦時下の1941年、空襲下での交通機関として国策によって誕生した。

都営地下鉄は東京都(東京都交通局)が運営する地下鉄で、戦後の東京都の急激な人口増加に対応するため、1958年に都が免許を取得し地下鉄運営に乗り出した。営団も当時から路線の拡張を行っていたが、より早く整備を進めるために東京都も地下鉄事業に参加したのだ。
そういった経緯があり、現在東京には2つの地下鉄が両立している。

ただし、現在行われている統合の協議はあまり順調ではないようだ。
理由として、都営地下鉄は建設費の高い時期に地下鉄事業に乗り出したため、東京メトロに比べて多額の長期債務をかかえているためだ。

運賃について

東京メトロの初乗りは160円、都営地下鉄は170円。普段使われる方にはなじみの運賃だろう。
では、それ以外の運賃はどれくらい違うのであろうか?
各地下鉄のサイトで運賃を調べてみたところ、以下の結果になった。
乗車距離が延びるほどに都営地下鉄が割高になっている。これには、先ほどの建設費の違いが影響しているそうだ。

ちなみに、両地下鉄を乗り継ぐ際には70円の割引がある。

<東京メトロの距離別運賃>
1~6キロ 160円
7~11キロ 190円
12~19キロ 230円
20~27キロ 270円
28~40キロ 300円
※特定の区間を除く

<都営地下鉄の距離別運賃>
1~4キロ 170円
5~9キロ 210円
10~15キロ 260円
16~21キロ 310円
22~27キロ 360円
28~46キロ 410円
※特定の区間を除く

東京メトロは、近距離ではJRに比べて少し高い印象だが、距離が延びると割安感がでてくる。
例えば、東京メトロ東西線の西船橋~中野間は300円だが、JRの西船橋~中野間は540円かかる。

朝の通勤ラッシュ

都心の電車でつきものなのが朝の通勤ラッシュ。
東京の地下鉄で最も混雑率が激しいのは東西線だという。

東京メトロ東西線では、混雑対策として乗降口の幅を広げた新型車両を投入している。
従来型の乗降口130センチから50センチ広げて、新型車両は180センチの乗降口をもつ。
大きさの目安としては、大人4人が同時に通れるほどだという。

ちなみに、よく耳にする「混雑率」という言葉、これはどういった基準なのかも調べてみた。

100% : 定員乗車(座席につくか、つり革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)
150% : 広げて楽に新聞を読める
180% : 折りたたむなど無理をすれば新聞を読める
200% : 体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度ならなんとか読める
250% : 電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない

そういえば、最近はiPhoneやiPadで新聞を読む乗客も増えてきた。
将来、混雑率に携帯端末が利用できるという基準が追加されるかもしれない。

参考

関連記事