交通事故の死亡者を大きく上回る「ヒートショック」とは?

本記事は、2012年2月7に掲載された、G-Search sideB記事を再掲載しています。

大寒は過ぎたものの、寒さは一層増しているように感じる今日この頃。
寒さでガチガチになった体をほぐしてくれるのは、なんといってもポカポカお風呂。
肩まで浸かってあたたまるのは、幸せを感じるひとときです。

ただ寒ければ寒いほど、お風呂は命をおとしかねない危険な場所であること、ご存知ですか?
その主な原因とされているのが「ヒートショック」。

年間1万人以上の方が亡くなられているという「ヒートショック」について、G-Search新聞・雑誌横断検索を使って調べてみます。

目次

  1. 「ヒートショック」とは
  2. 入浴による「ヒートショック」予防法
  3. 「ヒートショックプロテイン」とは?

「ヒートショック」とは

お風呂でおこる「ヒートショック」はどのようなものかというと、お風呂に入る時の、暖房の効いた暖かい部屋から寒い脱衣所への移動(暖)→(寒)、この段階で血管が収縮し血圧があがっています。

次に脱衣所から湯船に、すっかり冷えた体のまま熱いお湯に漬かる行為(冷)→(熱、)今度は血管が急に拡張して血圧が下がってしまいます。

このように急激な温度変化によって血圧が急上昇・急降下することを「ヒートショック」といい、これが体に大きな負担を与えることになります。

例えば、血流の変化でコレステロールなどの成分が血液中に飛び出し、血管をふさいでしまうと、心臓の血管の場合は心筋梗塞、脳内の場合は脳卒中をひきおこしてしまいます。

また血圧が下がる時におきやすい意識障害から、転倒や溺死につながることもあり、まさに死ととなりあわせといえます。

それでは「ヒートショック」を予防するにはどうすれば良いかというと・・・

入浴による「ヒートショック」予防法

温度差をなくすこと=脱衣所や浴室を入浴前に暖めておくことが重要なので、暖房器具の導入が最も有効と考えられます。

ただし、暖房器具がなくてもできることはいろいろとあります。

入浴前に風呂のふたを開け蒸気で浴室全体を暖める、お湯をためるときに最後の5分は高い位置からシャワーで入れたりする、それだけでも予防の効果は高まります。

また可能であれば、日没前の気温が下がる前に入浴するというのは節電にもなって良いようです。

「ヒートショックプロテイン」とは?

似たような言葉に「ヒートショックプロテイン」というのもあります。
こちらは熱などのストレスから体を守るために作られるタンパク質のことで、傷ついた細胞を治す一方、修復不可能な細胞は細胞死へ導く役割も果たします。

よって「ヒートショックプロテイン」をあらかじめ高めておけば、ストレスを防御する力が大きくなり、その結果、ちょっとした体の不調を改善できたり、疲れが軽減したりすることがで可能になります。

研究の結果「ヒートショックプロテイン」を上げるもっとも手軽な方法として勧められているのが、入浴。週2回程度、40~42℃のお湯に一定時間つかるのが有効とされています。

そう、やはりお風呂に浸かるのはいい習慣なのです。

43℃以上だと「ヒートショック」の危険性が増すが、42℃以下だと「ヒートショック プロテイン」が増え免疫力が増す。
どうやらお風呂の温度は42℃がポイントのよう。

今年は春まで厳しい寒さが続く、との予報も・・・。
入り方には充分注意を払いながらも、体が芯からあったまるお風呂を満喫して下さい。

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